目黒雅叙園(Meguro Gajoen)
- yurizou24
- 3 日前
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目黒雅叙園(Meguro Gajoen)は「昭和の竜宮城」として知られる、豪華絢爛な建築とおもてなしの歴史を持つ名所です。以下にその歴史をまとめました。
起源と創業(1928〜1931年頃)
1928年、創業者 細川力蔵 氏が東京・芝浦にあった自身の住居を改装して、中華料理と和食を提供する純日本式高級料亭「芝浦雅叙園」を開業しました
その後、より多くの人々が訪れやすい場所として、1931年に現在の目黒・下目黒の地へ移転し、「目黒雅叙園」として再出発しました 。
美術の殿堂としての進化
細川氏は訪れた人に料理と視覚・体験を提供することを願い、日本画や彫刻、天井画、壁画などを館内のいたるところに配置し、まるで美術館のような空間を作り上げました 。
この豪華さから「東洋一の美術殿堂」「昭和の竜宮城」とも称され、多くの人々を魅了しました。
日本初の総合結婚式場として
当時、結婚式では会場・美容室・写真館が別々だったため、細川氏は館内に 神殿・美容室・衣装室・宴会場 を備え、日本初の「総合結婚式場」としての営業を開始しました 。
これにより、移動の煩わしさを解消した高品質なサービスを提供。創業以来、20万組以上(現在は約230,000組以上)のカップルを見守ってきました。
建築的な保存とリニューアル
百段階段(Hyakudan Kaidan)は1935年に建てられた木造建築で、現在も現存している唯一の旧建物の棟です。99段の廊下が7つの宴会場を結んでおり、各部屋には著名画家による装飾が施されています。
2009年に東京都指定有形文化財に登録されました 。
1991年には大規模な全面的リニューアルが行われ、旧館の美術作品や装飾を新建物に保存・反映させた形で再構築されました。
現代のミュージアムホテルとして
2017年4月1日にブランディングを刷新し、「ホテル雅叙園東京」として現在の名称に変更。60室の客室やレストランを備える複合施設へと進化しました 。
約2,500点の美術工芸品が館内にあり、「日本美のミュージアムホテル」として、国内外から訪れるゲストを迎えています travel.rakuten.co.jp。
目黒雅叙園年表のまとめ
年代 | 主な出来事 |
1928年 | 芝浦で「芝浦雅叙園」開業(料亭) |
1931年 | 目黒へ移転し「目黒雅叙園」として再出発 |
1935年 | 百段階段を含む3号館完成(宴会設備) |
1991年 | 全面リニューアル、新建物へ移行 |
2009年 | 百段階段が東京都有形文化財に指定 |
2017年 | 「ホテル雅叙園東京」へリブランド |
現在でも、結婚式や宴会、展覧会などのイベントや、文化財の見学などで多くの人を魅了し続けています
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