目黒雅叙園(Meguro Gajoen)との手形のやり取り
- yurizou24
- 8月9日
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更新日:4 日前
目黒雅叙園とは
創業期(1928〜1931年)
1928年、創業者・細川力蔵は、東京・芝浦の自邸を改装し、中華料理と和食を提供する純日本式高級料亭「芝浦雅叙園」を開業した。1931年には、より利便性の高い目黒・下目黒へと拠点を移し、名称を「目黒雅叙園」と改めた。
施設と美術的価値
細川は、来訪者に料理だけでなく芸術的体験を提供することを理念とし、館内を日本画、彫刻、天井画、壁画などで装飾した。その結果、同館は「東洋一の美術殿堂」「昭和の竜宮城」と称され、多くの来客を惹きつけた。
日本初の総合結婚式場
当時、結婚式の会場・美容室・写真館は別々に存在していたが、細川は館内に神殿、美容室、衣装室、宴会場を整備し、日本で初めて「総合結婚式場」としての営業を開始した。これにより移動の負担を解消し、質の高いサービスを実現した。同館は創業以来、20万組を超える挙式を支えている。
百段階段(1935年竣工)
1935年には木造建築「百段階段」が完成した。99段の階段廊下が7つの宴会場を結び、それぞれの部屋は著名画家による装飾で彩られた。2009年、東京都指定有形文化財に登録され、現在も旧館唯一の現存棟として保存されている。
再構築と進化
1991年には全面的なリニューアルを実施。旧館の美術作品や装飾を保存しつつ新建物に継承した。2017年4月にはブランド刷新を行い、「ホテル雅叙園東京」へ改称。60室の客室と複数のレストランを備える複合施設として再始動した。
現在
館内には約2,500点の美術工芸品を収蔵し、「日本美のミュージアムホテル」として、国内外から訪れる顧客を迎えている。
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